ゴリラ
家電量販店に行ってスマホを買おうと思ってるけど、気を付けた方が良いことってあるかな?
家電量販店は一括1円や実質1円のような強烈なキャンペーンが目を引きます。
ただ「本当に契約しても大丈夫なのかな?」「もしかして自分、騙されてない?」と、不安になるかもしれません。
この記事では、家電量販店でスマホを買う時に知っておきたい知識を4つのポイントにまとめました。
少し踏み込んだ内容ですが、家電量販店でスマホの購入を検討している人は、ぜひ目を通してみてください。
- 最新iPhoneの「一括1円」は姿を消した
- 「事務手数料」に加え「頭金」がかかることがある
- 光回線やオプションを勧める理由はインセンティブ
- 店員さんの知識量は人による
ポイント①:最新iPhoneの「一括1円」は姿を消した
総務省の規制により、一括1円の最新iPhoneなどは店頭から姿を消しました。
「一括1円」などの極端な値引きは、独占禁止法の不当廉売の可能性、転売ヤーの問題など、以前から問題視されていて、2023年12月27日から、いよいよ割引上限を原則4万円にする規制が始まりました。
- 4万円以下の端末:最大2.2万円
- 4〜8万円の端末:端末価格の50%
- 8万円以上の端末:最大4.4万円
以前は家電量販店独自の割引が上乗せされることで、行列ができるような安売りもありましたが、この規制により、2.2万円以上の端末の「一括1円」販売はできなくなりました。
「実質1円」のスマホは家電量販店にもまだあるが、メリットは少ない
一方で、最新iPhoneの「実質1円/月」販売はまだ残っています。
- 一括1円
一括払い(または分割払い)1円で買えるスマホ(端末が自分のものになる) - 実質1円/月
1・2年後の返却を条件に負担額1円/月で買えるスマホ(2年間のレンタル)
「実質1円/月」は多くの人には馴染みが薄いものですが、要するに負担額1円/月で2年間(または1年間)スマホをレンタルできる、というものです。
各キャリアはこのレンタル的な仕組みのプログラムを用意しています。
この「実質1円/月」は、完全には規制されていないので、まだ家電量販店でも見つけることができます。
ちなみに「実質1円/月」はキャリア公式の施策なので、各社オンラインショップでも同じ条件で契約できます。
後述しますが、家電量販店は事務手数料3,850円もかかるので、ぶっちゃけ、これらのキャンペーンを量販店で契約する理由はほとんどありません。
ポイント②:家電量販店の「事務手数料」と「頭金」
家電量販店でスマホを契約するとき、以下の費用がかかります。
- 事務手数料:3,850円(必ず支払うことになる)
- 頭金:~1万円程度(支払いが必要なことがある)
事務手数料は各キャリアが設定しているもので、店頭での手続きであれば必ず支払いが必要です。
一方、「頭金」は一部の店舗が独自で設定しているもので、2024年現在は一部の店舗で残っています。
頭金の正体は「店舗の取り分」
ゴリラ
「頭金」ってそもそも何なの?機種代の前払いってこと?
頭金はずばり「店舗の取り分」です。
頭金というと「商品代金の一部の前払い」が一般的なイメージですが、スマホの頭金は、純粋に上乗せされた手数料として徴収されるものです。
最近は改善されていると聞きますが、以前は家電量販店などのキャリアの代理店がスマホを仕入れる時の卸値=スマホの定価だったそうです。
つまり、定価で売ると利益ゼロなので慣習的に頭金が上乗せされていたわけです。
減ってきているとは言え、頭金がある店舗も完全にゼロではないので、注意したいポイントです。
ポイント③:家電量販店で光回線やオプションを勧められる理由はインセンティブ
- 光回線をセットで契約しませんか?
- このオプションを付けておきませんか?
- タブレットも毎月○○円で使えるのでどうですか?
家電量販店の店員さんがこれらの勧誘を行う目的はキャリアからのインセンティブです。
光回線などの契約を増やすことでキャリアから代理店へご褒美があります。
例えば光回線は、ユーザーにも高額キャッシュバックがあるので、売る側と買う側でWin-Winなこともあります。条件が良ければ契約しても問題ないですが、「今、自分に光回線が本当に必要なのか」は冷静になって考えたいところです。
一方、オプションやタブレットはユーザーのメリットが少ないです。個人的には「オプションは全部外してください」「要りません」でOKだと思います。
ポイント④:店員さんの知識量は人による
ゴリラ
家電量販店で店員さんに相談したい!
と考える人も多いかもしれません。
ただ、実際のところ、店員さんの知識量はまちまちです。質問にきちんと答えられる人と、そうではない人がいます。
家電量販店の現場は、バイト・派遣スタッフが多いです。ベテラン店員さんのような知識を持ち合わせてない人にあたる可能性も少なくありません。
きちんと相談したい場合は、分かりそうな雰囲気の店員さんにこちらから声をかけることをおすすめします。
家電量販店のスマホを買うのは結局アリ? ナシ?
結論、2024年現在は、家電量販店でスマホを買うのはコスパが悪いし、難しいというのが、正直スマホの結論です。
- キャンペーンがキャリア公式と変わらない
- 来店や手続きの時間まで含めると、時間的に損
- 多少お得なこともあるけど、見極めには知識が必要
先述のとおり、キャリアが公式に量販店と同等の施策を行っており、各社のオンラインショップでも十分に投げ売り級のメリットを受けられます。
事務手数料をカットできたり、時間や労力を大幅に節約できることを考えると、少なくとも2024年現在はオンラインショップ一択です。
ワンチャン、めちゃくちゃお得なキャンペーンを見つけられる可能性もゼロではありませんが、お得さを見極めるには知識も必要で、トータルで考えると、キャリア公式での購入の方が有利な印象です。
家電量販店でスマホを買うときのよくある疑問
家電量販店でスマホを買うときに気になりがちなことと、その回答をまとめておきます。
手続きにかかる時間はどれぐらい?
家電量販店の手続きは
- 待ち時間で0~30分
- 手続きで30分〜1時間
ほど見ておくと良さそうです。
筆者が2023年9月の日曜日に量販店でドコモのiPhoneを契約したときは、
- 説明
- 重要事項の確認(動画で)
- 契約審査(10万円以上だったので「丁寧審査」が必要だった)
- 開通作業(転売防止のため)
などで、1時間15分くらいかかりました。わりと時間かかります……。
家電量販店データ移行はしてもらえる?
2024年現在、家電量販店でもキャリアショップでも、原則、ユーザー自身でデータ移行をおこなう必要があります。
データ移行を依頼する場合は、家電量販店でもキャリアショップでも有料ですし、そもそもデータ移行のサービスを行っていないこともあります。
料金は軒並み高額なので、正直おすすめではありません。
ユーザー自身でデータ移行する方法は、以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。以前よりもめちゃくちゃ簡単になっています。
家電量販店で機種変更するときに必要なものは?
家電量販店で機種変更で必要なものは以下の通りです。
- 本人確認書類
- 利用中のスマホ
- 必要な費用
(事務手数料 3,850円+一括払いの場合は端末代)
- 本人確認書類
- クレジットカード or キャッシュカード
- 必要な費用
(事務手数料 3,850円+一括払いの場合は端末代)
- 本人確認書類
- クレジットカード or キャッシュカード
- 必要な費用
(事務手数料 3,850円+一括払いの場合は端末代) - MNP予約番号
事務手数料については、原則、翌月のスマホ代の請求に合算されるので、当日の支払いはありません。
各家電量販の最新のキャンペーン状況は?
各家電量販の最新のキャンペーン状況は以下の記事でまとめています。