「auでスマホトクするプログラムってのをススメられたんだけど、絶望的にわかりづらい……。入ってOK?」
auで2021年9月17日から始まった「スマホトクするプログラム」。
この手のプログラムは、本当にわかりづらく「罠はないのか」「損しないのか」は気になるところ。
そこで今回は「スマホトクするプログラム」の内容や条件、入った方が良いかをシンプルに解説します。
- スマホトクするプログラムは2年後にスマホを返すことで、端末代の4割〜5割くらいの支払いが不要になる
- ユーザーにとってデメリットやリスクは少ない
2024年も、auブラックフライデーキャンペーンの開催が期待されます。
1年に一度しかないお得なキャンペーンで、お得に端末を購入するチャンスです。
auで機種変更を考えている人、端末を買い替えを検討している人は、ブラックフライデーキャンペーンを活用しましょう。
スマホトクするプログラムとは
キャンペーン名 | スマホトクするプログラム |
終了日 | 未定 |
条件 |
|
内容 | 機種代金の分割支払い金のうち、最終回分の支払いが不要 |
詳細をチェック | 公式サイト |
10月12日時点の情報※最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください
スマホトクするプログラムは、「かえトクプログラム」を引き継ぐかたちで始まりました。
名前は変わりましたが内容はほぼ同じなので、かえトクプログラムを知っている人は「かえトクプログラムからの変更点」だけを読めば大丈夫。
スマホトクするプログラムは「2年後の買取額を約束してもらえる」
スマホトクするプログラムはau・UQモバイルでスマホを24回分割で買って、23回支払った時点でスマホを返すと、24回目分を払わなくてもよくなるプログラムです。
- 24回の分割でスマホを買う
- 23回支払ったあとにスマホを返す
ポイントは24回目の支払いにはそのスマホの2年後の買取額が設定されるということ。
例えば「スマホトクするプログラム」対象の8万円のスマホがあったとします。
「このスマホ、2年後の中古品には34,000円くらいの価値がありそうですね〜」と予想して、24回目の支払い額を決めます。
そして、24回分割の支払い額を以下のように設定します。
- 1〜23回目:2,000円×23回(合計46,000円)
- 24回目:34,000円→合計 8万円
23回目までは毎月2,000円を払い、その後スマホを返せば、24回目の34,000円は払わなくてよくなります。
このようにスマホトクするプログラムは、契約の時点で2年後の買取額を約束してもらえるプログラムとも言えます。
24回目の支払額はざっくり機種代金の4〜5割くらい
例えばauのiPhone 14(128GB)は127,900円で、24回目の支払額に83,853円が設定されています(24年4月現在)。
つまり、プログラムを使うと機種代の約35%の支払いが不要になるということですね。
機種によりますが、ざっくり機種代の4〜7割くらいの買取額が設定されています。
これ、2年後の中古のスマホの買取金額としてはそんなに悪くなく、むしろ良いです。
各端末の買取額(24回目の支払い額)や毎月の支払い額は製品価格一覧ページでチェックできます。
23回支払ったときに「返さない」のもOK
スマホトクするプログラムは23回支払ったタイミングで「返さない」という選択もできます。
2年後、スマホが壊れていない、愛着が湧いて返したくないなどの理由があれば、以下いずれかを選びましょう。
- 24回目の金額をさらに24回に分割して払い続ける
- 24回目の金額を一括で支払う
何もしないと、自動で「さらに24回分割」になります。一括で支払いたい場合は、手続きが必要です。
例えば8万円の端末なら、以下のイメージです。
23回払ったときに返さないと、24回目の34,000円がさらに24回分割されます。
最後まで返さないなら47回目まで支払いが続きますし、途中で返せばそれ以降の支払いはなくなります。
スマホトクするプログラムのメリットは「2年後の買取額の保証」
スマホトクするプログラムの最大のメリットは2年後のそのスマホの買取額を、いま約束してもらえることです。
2年後のスマホの価格は「神のみぞ知る」ものなので、仮にスマホの価格が大暴落していたら、au・UQモバイルは大きく損をします(ユーザーが得をします)。
しかも加入者には「特典を使わない」という権利もあります。
2年後に「プログラムを使うよりも、他で売却した方がお得」だと判断したなら、auやUQモバイルから一括で買い取ることもできます。
このようにキャリア側にはリスクがありますが、加入者にはほぼないと言えます。
スマホトクするプログラムの注意点は「故障」
でも、そんなうまい話しばかりでもないでしょ?なんか罠はないの?
一番注意したいデメリットが、スマホを返すときに故障していると22,000円がかかることです。
- 液晶割れ、ヒビ
- 液晶が浮いている
- ボディに明確な溝、割れ
- 擦り傷
- バッテリーが純正品でない
- 電源が入らない、充電できない
- 水濡れ など
液晶割れもアウトとかなり厳しめな基準です。
しかし上のような症状があっても、故障紛失サポートに入っていれば、2,200円の支払いだけでOKです。
「故障してても高く売りたい」というのはちょっと虫が良すぎる考えです。
スマホはケース、画面保護フィルムを付けて、大切に使いたいですね。
かえトクプログラムやアップグレードプログラムからの変更点
スマホトクするプログラムは「かえトクプログラム」の看板を掛けかえただけのようなサービスです。
一点、具体的に大きく変わったのは端末を返すときにauで新しいスマホを買わなくても良くなったことです。
端末の再購入しばり、は公正取引委員会の指摘もあって各社撤廃されました。
参照:携帯電話市場における競争政策上の課題について|公正取引委員会
ユーザーにとってはしばりがなくなり改良されたと言えます。
例えばプログラムに入って1年くらいでauをやめてしまっても、その後、auに対して端末代金の支払いのみ、23回きっちり行い、端末を返せば、特典を受けられます。
【23年12月受付終了】「スマホトクするボーナス」
2023年12月26日をもって、当還元は終了しました。
さらに「スマホトクするボーナス」というポイント還元も追加されました。
- スマホトクするプログラムに入る
- au PAYカードで端末代を支払う
- スマホの元の価格の5%分を23回に分けて還元
例えば8万円のスマホなら、その5%、4,000円分のポイントが23回に分けてもらえます。毎月の還元は数百円程度なんでインパクトには欠けます。
auユーザーの中には「au PAY カードお支払い割」のために、au PAYカードで支払っている人もいるので、もらえるものはもらっておきましょう。
スマホトクするプログラムで気になること
ここまで触れることができなかったプログラムに入る上で気になることをまとめておきます。
auやUQモバイルユーザー以外(端末のみ購入)でも入れる?解約してもOK?
スマホトクするプログラムはau/UQモバイルの回線の有無にかかわらず入れます。
auやUQモバイルでは契約が紐付かない「白ロム」を購入でき、端末だけを買う場合もプログラムに入れます。
また先にも説明しましたが、au/UQモバイルを解約したり、他社に乗り換えたあとでも特典を使えます。
povo2.0に乗り換えても、特典の権利は継続されるの?
という質問をたくさん受けますが、継続されるので安心してください。
関連記事:auで端末のみ(白ロム)を購入する方法!実際に買ってわかったメリット・デメリット
途中で機種変更したくなったら?(いつから特典が使える?)
iPhoneを毎年買い換える人など、1年程度で機種変更したい人もいると思います。
結論、スマホを買った月を含む13ヶ月目以降なら特典を使えます。
例えば2021年9月に機種変更したなら、以下のとおりです。
- 13ヶ月目:2022年9月から特典の利用が可能
- 25ヶ月目:2023年9月に回収で、24回目の支払いが免除
ちなみに13ヶ月目より前は、特典は使えないだけで、機種変更自体はできます。
しかし1年で機種変更したとしても、支払いが不要になるのは「24回目分だけ」であり、23回目までは支払いを続けないといけません。
当たり前ですが、発売から1年のスマホの方が2年経ったものよりも価値が残っています。
23回支払い終える前に機種変更する人は、プログラムを使わずに一括で買い取ってしまい、他で売却した方がお得になるケースが大半です。
下取りプログラムとどっちがお得?
スマホトクするプログラムを使った方がお得になるケースが多いみたいです。
2年後になって、下取りプログラムの方がお得なら、そちらを使って返せばいいだけなので、加入時に悩む必要はありません。
一括購入でもプログラムに入れる?
「分割して24回目の支払いが不要」になるプログラムなので、一括でスマホを買う場合は、プログラムに入れません。
審査落ちなど、プログラムに入れないことはある?
スマホトクするプログラムは分割購入が条件です。分割審査に落ちてしまうと、プログラムにも入れません。
未成年でも入れる?
未成年でも入れますが、未成年は回線を契約していることが必須になります。
未成年は端末だけを買ってプログラムに入ることはできません。
返却方法は?
ショップまたは郵送で返却します。
ショップで機種変更する場合でも、データの移行もろもろがあるので、郵送で返却を希望することをおすすめします。
↓下取りの記事ですが、返却の流れはこちらを参考にしてくださいね。
関連記事:auオンラインショップでも下取りプログラムが使える!手順を5ステップで紹介
結論:auでスマホを買うならとりあえず入ればOK。損をすることはない
スマホトクするプログラムは2年後の買取金額をあらかじめ約束してもらえるプログラムです。
23回支払ったあとにスマホを返せば、24回目の支払いがなくなり、ざっくり4〜5割くらいの価格で買い取ってもらえることと同じになります。条件は悪くありません。
2年後に「スマホを使い続ける」「お得じゃなさそうだから特典を使わない」でもOKなので、迷ったらとりあえず入っても損をすることはありません。
ただし、以下の2点は頭に入れておきましょう。
- 2年間で故障する自信がある→故障紛失サポートにも入っておく
- 毎年機種変更する→そもそもスマホトクするプログラムには入らない(一括で買う)
【加入者向け】スマホトクするプログラム加入者が機種変更する方法
以下ではプログラム加入者のベストな機種変更の手順を紹介します。
1. 最終回支払額(残価)、特典利用可能期間を確認
My auにログインして、「ご契約内容/手続き」>「ご利用機種情報」>「分割契約の確認および一括清算」から、「最終回支払額(残価)」と「特典利用可能期間」を確認しておきます。
スマホトクするプログラムは加入13ヶ月目(加入1年後の同月)から返却できますが、最も無駄がない返却のタイミングは25ヶ月目(加入2年後の同月)の1ヶ月間です(上の例だと23年2月に加入、25ヶ月目は25年2月)。
25ヶ月目を過ぎている場合は、いま機種変更したときの免除額=「支払残額」の項目を確認します。
2. スマホトクするプログラムの特典を利用するか判断する
- できるだけ簡単に返却したい→スマホトクするプログラムの特典を使う
- 1円でもお得に下取りに出したい→中古買取店やメルカリなどの中古相場を確認しておく
今回、スマホトクするプログラムの特典を使って残債を免除してもらうか判断します。
3-1. スマホトクするプログラムの特典を使って機種変更する
auオンラインショップ、UQモバイルオンラインショップ、店舗で機種変更の手続きをします。
オンラインショップの場合、申し込みの途中で「スマホトクするプログラムの特典を利用する」を選択して、手続きを完了させます。
店舗の場合は特典を使う旨をスタッフに伝えます。
その後の流れは以下のとおり。
- オンラインショップ、または店頭でも「郵送の手続き」を選ぶと、1週間以内に自宅に回収キットが届く
- キットに端末を入れ、ポストに投函(申し込み翌月25日まで)
- KDDIが査定
- 査定結果がSMSで届く(手続き完了)
3-2. スマホトクするプログラムの特典を使わずに機種変更する
- 端末を返したくない
- au/UQモバイル以外で下取り(買い取り)に出したい
上記に該当する場合、プログラムの特典を使わずに機種変更することもできます。
auオンラインショップ、UQモバイルオンラインショップでは「特典を使う」を選ばずに手続き、店舗では特典を使わない旨を伝えます。
一括精算するには「最終回支払額(残価)」などを確認できるページの下の方にある「分割支払残額を一括でお支払いいただきたい場合はこちらからお手続きください」から手続きします。
店舗の場合は、スタッフに一括精算をしたい旨を伝えてください。