スマホの月額料金を少しでも節約したい人にとって、月額1,000円以下の格安SIMプランは、通信費を大きく削減できる魅力的な選択肢です。
格安SIMに乗り換えれば、大手キャリアと比較して月々4,000円以上の節約も可能で、年間にすると約5万円もの差額が生まれます。
本記事では、月額1,000円以下の格安SIMで通信費を節約するポイントを紹介します。
月1,000円以下の格安SIMを選ぶ5つのポイント
月1,000円以下の格安SIMを選ぶ際は、以下5つのポイントを押さえておきましょう。
予算内で納得して契約するためには、細かな点を確認してください。
実際の月額料金と初期費用を確認する
格安SIMを選ぶ際は、初期費用や契約時のキャンペーンを含めた実際の月額料金を計算してから決めましょう。
広告表示価格は、必ずしもすべての料金プランの金額ではないため、契約時の事務手数料やSIMカード発行手数料などの初期費用も確認が必要です。
手数料の多くは、契約後の初回月額料金に加算して請求される傾向があり、2回目以降の支払い料金が異なります。
格安SIMを比較する際は、初期費用を含めた初月の利用料金と、実際に支払いを続ける料金の金額を確認しておきましょう。
データ容量は自分の使用量に合わせて選ぶ
格安SIMプランは、データ量の追加購入をすると月額料金に影響してくるため、自分が実際に使用するデータ量を考えたプランを選びましょう。
例えば、月のデータ使用量が3GB以下でも十分な場合、データ容量の追加購入ができるプランを選択するなどがあります。
3GB以下のプランは、多くの格安SIMブランドで月額1,000円以下で提供されているため、月々の利用料金を安くできるのが特徴です。
自分のスマホデータ消費量の確認方法は、AndroidとiPhoneで異なるため、以下の手順に沿って行ってください。
- 「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」を選択する
- 「モバイルネットワーク」または「データ使用量」をタップする
月別のデータ量だけでなく、アプリごとのデータ消費量も詳細に把握できます。
- 「設定」アプリをひらく
- 「モバイル通信」をタップする
今月の使用量や、前回のリセット以降のデータ使用量も確認できます。
下にスクロールすると、アプリごとのデータ使用量も確認できるため、データ使用パターンの把握や必要なデータ容量の参考にしましょう。
通信速度の違いを理解する
格安SIMの通信速度には、「MVNO」と「MNO」があり、使用する通信回線が異なる特徴があります。
MVNOの特徴は、親会社の大手キャリアから高速回線を借りているため、快適な通信速度で利用できます。
MNOは、楽天モバイルのような自社回線を持っており、総務省から周波数帯を割り当てられているのが特徴です。
ただし、通勤・通学時間や昼頃・夜間などの利用者の多い時間帯は、一時的に速度が低下する場合があります。
LINE・メール・Webサイトの閲覧などであれば、ほとんどのMVNOの通信速度で十分なため、1,000円以下の格安SIMでも問題はありません。
自宅のWi-Fi環境によって選ぶプランが変わる
自宅にWi-Fi環境があるかどうかで、必要なモバイルデータ量は大きく変わります。
自宅でWi-Fiを利用できる場合は、在宅時にデータ使用量を抑えられるため、容量の少ないプランでも十分です。
ただし、自宅にWi-Fi環境がない場合は、データ容量が多めのプランを検討したり通信量を抑えたりする工夫が必要です。
通話料金を抑えるならオプションを検討する
月1,000円以下の格安SIMプランの通話料は、30秒あたり22円の料金がかかるため、通話頻度の高い人はオプションを確認しましょう。
例えば、LINEMOには月額550円(税込)で、5分以内の国内通話が何度でも無料になるオプションがあります。
スマホ代だけでなくオプション代も含めて携帯料金を比較すると失敗しません。

スマゴリ
多くの格安SIMでは、通話料金に関するオプションを提供しているため、通話頻度が高い人におすすめです。
月1,000円以下の格安SIMおすすめランキング!
実際に、月額1,000円以下で利用できる格安SIMの中から、特におすすめのプランを紹介します。
料金やサービス内容、通信品質などを総合的に評価し、ユーザー満足度の高い格安SIMとプランを厳選しました。
1位:povo2.0

画像出典:povo公式サイト
料金プラン(税込) |
基本料金0円
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国内通話料金(税込) | 22円/30秒 |
オプション(税込) |
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通信回線 |
au回線 |
通信速度 |
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支払い方法 |
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eSIM対応 | 対応あり |
詳細をチェック | 音声SIMプラン データSIMプラン |
povo2.0は、auの高い通信品質とデータ通信量や通話オプションを自由に組み合わせられるデータ無制限の格安SIMです。
基本料金0円で、自分が必要な分だけデータや、通話のトッピングを購入できる料金体系です。
例えば、1GB/7日間390円(税込)・3GB/30日間990円(税込)のトッピングを組み合わせると、月1,000円以下で利用できます。
povo2.0は、自分に必要なデータ量を日数や月単位を選んで購入できるのが魅力です。
※アプリ取得画面に移行します
2位:LINEMO

画像出典:LINEMO公式サイト
料金プラン(税込) |
※時間帯により速度制御の場合あり ※通話料別(ベストプランのみ) ※オンライン専用 ※5分超過の国内通話料は従量制、一部対象外の通話あり(ベストプランVのみ) ※表記は基本料金 |
国内通話料金(税込) | 22円/30秒 |
オプション(税込) |
※一部対象外通話あり。5分超過の通話料は従量制(22円/30秒)。
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通信回線 |
ソフトバンク回線 |
通信速度 |
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支払い方法 |
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eSIM対応 | 対応あり |
詳細をチェック | 公式サイト |
LINEMOは、ソフトバンクが提供する格安ブランドで、3GBまでは月額990円(税込)で利用できます。
LINEギガフリーはLINEデータ消費がなくギガ使いたい放題なので、LINEヘビーユーザーにおすすめ。
LINEMOの料金プランでは、データ量・通話料の使い方から、自分に合ったプランを決められます。
ソフトバンク回線を利用しているため、安定した通信速度でゲームや動画視聴も快適に行えるのが魅力です。
3位:日本通信SIM

画像出典:日本通信SIM公式サイト
料金プラン(税込) |
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国内通話料金(税込) | 11円/30秒 |
オプション(税込) |
【合理的シンプル290プラン】
【合理的みんなのプラン】 通話かけ放題:1,600円 【合理的30GBプラン】 通話かけ放題:1,200円 |
通信回線 | ドコモ回線 |
通信速度 |
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支払い方法 | クレジットカード |
eSIM対応 | 対応あり |
詳細をチェック | 公式サイト |
日本通信SIMでは、月額基本料290円(税込)から利用できる「合理的シンプル290プラン」を提供しています。
データ量は1GBのみですが、1GB220円で追加できるため、必要な分だけを購入したい人におすすめです。
シンプルでわかりやすい料金体系と、コストパフォーマンスの高さが魅力で、格安SIM初心者でも利用しやすいといえます。
【用途別】月1,000円以下の格安SIMプランを比較
格安SIMを利用するシーンや目的別に、月1,000円以下で利用できるおすすめプランを紹介します。
データ通信重視の人におすすめのプラン
データ通信を重視する人には、通信容量のコストパフォーマンスが高いプランがおすすめです。
例えば、povo2.0の3GB/30日間990円トッピングは、高速通信環境と組み合わせて考えると通信費を月1,000円以下に抑えられます。
日本通信SIMの「合理的シンプル290プラン」はデータ量が1GBですが、1GBあたり220円でデータ量を追加できるため、月額730円で3GB利用できます。
動画視聴やSNSを頻繁に利用する人は、通信速度も含めて自分に最適な料金プランの検討をしましょう。
通話頻度が高い人におすすめのプラン
通話をよく利用する方は、通話料金とデータ通信料の合計で考える必要があるため、バランスの取れたプランがおすすめです。
LINEMOは月額990円でデータ量3GBまで使用できますが、LINE使用時にはデータ量を消費しません。
LINEをメインに使用していたり、LINE通話を利用したりする人にとっては、LINEMOの方がお得です。
日本通信SIMでは、月額390円で1回あたり5分までの国内通話が何度でも無料になるプランを提供しており、データ1GBをセットにしても月額680円で利用できます。
サブ機におすすめのプラン
メイン回線とは別に、サブ機として使いたい場合は、最低限の機能を重視した低コストのプランを選びましょう。
IIJmioのミニマムスタートプランは、3GB/月で990円(税込)から利用でき、データ通信専用SIMとしてはコスパが良いプランです。
povo2.0の基本料金0円プランも、必要なときだけデータをチャージする使い方ができるため、サブ機としておすすめします。
月に数回しか使わないサブ機の場合、最低限の維持費で済むプランを検討すると、月1,000円以下の料金で利用できます。
学生におすすめのプラン
限られた予算で利用したい学生には、初期費用が安く、月額料金も抑えられるプランがおすすめです。
楽天モバイルでは、Rakuten Linkアプリを使うと国内通話が無料になるため、コスト重視の学生に最適です。
LINEMOは、LINEアプリの使用データ消費がかからないため、学生にとって月額料金を節約できるメリットがあります。
割引キャンペーンを実施している時期もあるため、タイミングを見て契約すると、さらにお得に利用できます。
社会人におすすめのプラン
仕事でスマホを利用する社会人には、通信速度の安定性とデータ容量のバランスが取れたプランが適しています。
日本通信SIMやy.u mobileは、大手キャリア回線を利用しているため、安定性のある通信速度はビジネスの利用にもぴったりです。
povo2.0は、急にデータ容量が必要になった際に購入できるトッピング式なので、不定期で大量のデータ通信が必要になる人に向いています。
月1,000円以下の格安SIMのメリット・デメリット
格安SIMを選ぶ際は、メリット・デメリットも理解してから契約の判断をしましょう。
自分にとって、適切なプランを選択できる判断基準の一つにするのもおすすめです。
メリット:通信費が大幅に削減できる
格安SIMの最大のメリットは、月々の通信費を大幅に削減できる点で、大手キャリアの平均的な料金と比較しても、月4,000円ほど安く利用できます。
例えば、ソフトバンクのミニフィットプラン+は、3GB/5,478円(税込)ですが、LINEMOのLINEMOベストプランは3GB/990円(税込)です。
料金の差額から計算すると、1年間で約50,000円もの節約ができるため、家計の固定費を削減できます。
メリット:契約期間の縛りが少ない
大手キャリアでは、2〜3年の契約縛りが一般的ですが、多くの格安SIMは縛りなし・最短1ヶ月の更新期間の契約が用意されています。
povo2.0やy.u mobileには、違約金や契約縛りがないため、初めての人や試しに使ってみたい人にも安心です。
LINEMOは、加入当月のみ990円(税込)の解約手数料が発生しますが、以降は違約金や解約手数料なしで解約手続きができます。
月1,000円以下の格安SIMのメリットは、柔軟性と自由度の高い契約ができ、プランを自由に見直せる点です。
デメリット:通信速度が遅くなる可能性がある
格安SIMの多くは、大手キャリアから回線を借りる「MVNO」であるため、混雑時には通信速度が低下するケースがあります。
特に、12~13時・17~19時は利用ユーザーの多さから速度が低下しやすく、一部のMVNOでは1〜5Mbps程度まで低下します。
しかし、LINE・メール・ネットサーフィン程度であれば、5Mbpsでも快適に利用できるため、目的に応じて判断しましょう。
デメリット:サポート体制に限りがある
大手キャリアと比較すると、格安SIMは実店舗がないため、サポート体制がオンラインの問い合わせや電話対応に限定されます。
ただし、楽天モバイルなどの独立した回線を持つ格安SIMでは、実店舗での対面サポートを受けられます。
大手キャリアのサブブランドであるLINEMOやahamoなどは、親会社と併設しているケースもあるため、サポートを受けやすいのが特徴です。
サポート面での安心感を求める人は、実店舗の有無や不安のないサポート体制が整っている格安SIMを選びましょう。
避けたほうがいい月1,000円以下の格安SIMと注意点
格安SIMのサービスの中には、避けたほうが良いサービスや、契約前に確認すべき注意点があります。
各プランの特徴だけでなく、条件や懸念点にも気をつけておきましょう。
通信速度が極端に遅いプラン
料金が安いプランの中には、通信速度に厳しい制限を設けているケースもあり、最大300kbps程度に制限されるプランがあります。
通信速度制限が300kbps以下の場合、LINEやメールの利用に問題はありませんが、Webサイトの閲覧や動画視聴に大きなストレスを感じる傾向です。
契約前に最大通信速度を確認したり、利用ユーザーの口コミを参考にしたりして、プランの契約を避けましょう。
隠れた費用がかかるプラン
月額料金が安くても、多くの場合「ユニバーサルサービス料」「電話リレーサービス料」の費用が別途加算されます。
ユニバーサルサービス料は、電話サービスの安定供給のためであり、電話リレーサービス料は聴覚や発話に困難を抱える人のサポートのために加算される料金です。
SMS機能の追加料金が発生したり、MNP転入時に手数料がかかったりするケースもあるため、他の費用にも注意が必要です。
プランの月額料金や広告の表示価格だけでなく、契約後にかかる実際の月額料金の明細を細かく確認しましょう。
サポート体制が不十分なプラン
格安SIMブランドでは、電話サポートや個別相談ができないなど、契約プランに十分なサポート体制が含まれていない場合があります。
オンライン完結が多いため、メールの問い合わせで返信に数日かかったり、マニュアル対応の内容で不安が残ったりするケースも少なくありません。
スマートフォンの設定に不安のある初心者は、最低限の電話サポートや、チャットサポートの対応時間が十分かを確認しておきましょう。
契約条件が複雑なプラン
リーズナブルな価格の月額料金でも、複雑な契約条件や細かい制限が設けられているプランには、注意が必要です。
例えば「1,000円以下で使えるのは最初の3カ月だけ」のプランは、契約から3カ月以内の解約に違約金が発生するなどが挙げられます。

スマゴリ
最低利用期間や解約条件、料金プランの自動変更などの細かい条件は、プランを契約する前に必ず確認しましょう。
月1,000円以下の格安SIMについてよくある質問
月1,000円以下の格安SIMへの乗り換えを検討する際に、多くの方が持つ疑問への回答をまとめました。
月1,000円以下の格安SIMに対する不安を解消できます。
「格安スマホはやめとけ」は本当?
格安ブランドによっては、「やめとけ」といわれるケースもあります。
ただし、一部の格安SIMの混雑時間帯に通信速度が低下する、サポート面に不安を感じるなどが主な理由です。
ほとんどの格安SIMでは、日常的なSNSの使用・メールの送受信・Webブラウジングであれば、十分な通信速度で利用できます。
LINEモバイルやpovo2.0などキャリア系の格安ブランドは、大手キャリアの回線を借りているため、通信速度はほとんど変わりません。
中古スマホに危険性はないの?
家電量販店や公式の整備済みの中古スマホ製品は、独自で検査基準を設けて動作確認がされているため、安心して使えます。
メーカー公式の中古スマホであれば、整備や動作確認に加えて一定期間の保証もついているため、安心感が高いのも特徴です。
一方、フリマサイトやオークションの個人間取引の中古品は、バッテリー劣化や本体の作動不良などのリスクに注意しなければなりません。
中古端末を購入する際は、発売から3年以内の機種を選び、SIMロック解除済みかなどを確認しておきましょう。
格安スマホは結局どこがいい?
格安スマホは、利用目的や重視するポイントによって、自分に合う格安スマホを選べるのが大きなメリットといえます。
通信速度の重視はpovo2.0やLINEMO、価格重視は楽天モバイルや日本通信SIMがおすすめです。
初めて格安SIMを利用する人は、契約手続きがシンプルで通信品質が安定している人気ブランドから選んでみましょう。
通信量だけでなく、データ容量や通話オプション・通信速度など、自分が重視するポイントに合わせて格安SIMを選びましょう。
まとめ:自分に合った月1,000円以下の格安SIMを選ぼう
月1,000円以下の格安SIMでも、通信費を節約しながら、十分な通信品質の回線を利用できます。
特に、povo2.0やLINEMOなどのキャリア系サブブランドは、低価格と高品質な通信回線を両立させたサービスです。
自分のスマホの使い方や求める通信速度など、希望やライフスタイルに合わせて選択すると、お得に格安SIMを利用できます。
大手キャリアから格安SIMへの乗り換えは、年間で約5万円の節約効果があり、その資金を趣味や貯蓄に回せることを考えると非常に価値のある決断です。
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