キャリアの購入プログラムは、2年で返却し機種変更することを勧めています。
しかし、まだ使えるスマホを買い替えるのはもったいなと感じるのは当然のことです。
この記事では、2年でスマホを買い替えるのが正解なのかを解説します。
- 2年でスマホを買い換えるのは合理的な選択
- 2年後でもまだまだ下取り額は高額
- 長期で使ったときと比べても、そこまで負担が増えない
- iPhoneの買い替えならiPhoneをお得に買う方法をチェック
前提:スマホは2年以上使える

前提として、iPhoneやAndroidスマホは2年以上使えます。
技術の進歩で性能や耐久性が高くなっており、近年はサスティナブルな社会を実現しようという意識がユーザーにも浸透しています。
まだ使えるのに2年で買い換えるのはもったいない!と感じる人が増えているのは事実です。
スマホは4年以上使える?
そもそもスマホは4年以上使えるのでしょうか。
会計の世界では「耐用年数」という考え方があり、資産を利用できる期間を指します。
国税庁は減価償却資産の耐用年数を公開していますが、「スマートフォン」という項目はありません。
- 電話設備その他の通信機器:10年
- 電子計算機(パソコン):4年
参照:【確定申告書等作成コーナー】-耐用年数(器具・備品)(その1)
実際の平均使用年数は4.4年
内閣府が実施した消費動向調査によると、スマホ平均使用年数は4.4年でした。
節約思考やもったいない気持ちから、スマホを2年以上使い続ける人は多いです。
調査結果ではmスマホ買い替えの理由で多いのは以下のとおり発表されました。
- 故障:38.7%
- 上位品目への移行:30.6%
「長く使えること」がブランドの価値を高めている

iPhoneは少し古めの端末でも最新のOSにアップデートできます。
例えばiOS17は、2018年に発売されたiPhone XS/XRにも対応。
Androidスマホは、Galaxyシリーズが4世代のOSアップデートと5年間のセキュリティ保証に対応したことを皮切りに、各メーカーも追従する流れがあります。
メーカーとしては、スマホが長く使われることは売上が下がることを意味するので、積極的には推しづらいのが本音。
しかし「長く使えること」はブランドの価値を高めることにつながるため、長く使ってもらえるスマホの開発に力を入れていると考えられます。

スマゴリ
とはいえ古くなったiPhoneを買い替えるなら、iPhoneをどこで買うか検討し、iPhone15の値下げ情報をチェックしましょう。
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スマホの買い換えは2年と言われる理由
スマホの買い換えは2年と言われる理由は、以下の2つが考えられます。
- キャリアの「購入プログラム」が2年の買い換えを前提としているから
- かつては月々サポートなどの「24回割引」があったから
スマホの買い替えと同時にキャリアを変更するなら、格安SIMキャンペーンを利用するのがお得です。
キャリアの「購入プログラム」が2年の買い換えを前提としているから

購入プログラムとは、各社が行っているスマホの購入をサポートするプログラムです。
- au:スマホトクするプログラム
- ソフトバンク:新トクするサポート
- 楽天モバイル:買い替え超トクプログラム
- ドコモ:いつでもカエドキプログラム、いつでもカエドキプログラム+
それぞれ微妙な違いはありますが、「分割払いで購入して2年後にスマホを返すと、価格の40〜70%程度の支払いが不要になる」点で共通しています。
端末購入プログラムは2年で返すことが必須ではなく、2年以上使っても特典を受けられるのがメリット。
しかし、2年で返却する人が一番お得になるように設計されていて、キャリアも2年ごとの買い替えを推奨しています。
2年後に「今、機種変更するのが一番おトクですよ!」と言われたら、損したくないので機種変更する人が多いです。

スマゴリ
auやソフトバンクは、プログラムを利用して2年間24円、47円といった格安で販売されている端末があります。
かつては月々サポートなどの「24回割引」があったから
ドコモの月々サポートやauの毎月割など、かつては端末の購入と通信をセットで契約することで、24回(または36回)割引を受けられました。
当時は、2年経つと「割引が終わったし、買い換えてまた割引をもらおう」と考える人が大多数。
しかし、2019年になると月々の割引サポートが禁止され終了しました。
当時の割引イメージが多くのユーザーに残っているのも、スマホは2年ごとに買い替える理由だと考えられます。
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スマホ2年で買い換えるvs長期利用でシミュレーション
ドコモを例にスマホ2年で買い換える場合と長期利用する場合でシミュレーションしました。
- 2年、4年で買い換えたときの負担額の差は数万円程度
- 「2年買い換え」がやはりコスパが良い?
2年、4年で買い換えたときの負担額の差は数万円程度
シミュレーションによると、2年もしくは4年で買い換えたときの負担額の差は数万円程度でした。
- ドコモで機種変更
- iPhone 15 Pro 128GBモデル(価格 192,060円)
- いつでもカエドキプログラム+を利用
- 4年使用後の市場下取り額は価格の15%を想定
シミュレーションの結果は以下のとおり。
利用期間 | 負担額 | 4年間の支払額(同じペースで買い替え た場合) |
---|---|---|
1年(12ヶ月) | 70,422円 | 281,688円 |
2年(24ヶ月) | 97,020円 | 194,040円 |
3年(36ヶ月) | 144,540円 | 158,196円 |
4年(48ヶ月) | 163,251円 | 163,251円 |
負担額とは、プログラムの特典を使って下取りに出したときの、実際に支払う金額です。
4年間スマホを使用した場合、プログラム特典は利用できないため端末価格15%で下取りに出したと想定しています。
毎年、最新モデルに買い換えるのが飛び抜けて高くなることは想像通り。
気になるのはスマホ2年で買い換えたときと、4年間使ったときの価格差です。
今回のシミュレーションでは、194,040円–163,251円=30,789円と大差ないことがわかりました。
「2年買い換え」がやはりコスパが良い?
今回のシミュレーションでは、4年間スマホを使えば、2年で買い換えたときと比べて約3万円節約できると言えます。
一方、約3万円を上乗せすれば2年で最新のモデルに買い換えられると考えることも可能。
改めて「2年買い換え」と「長期利用(4年買い換え)」の利点をまとめます。
- 2年で最新のスマホに買い換えられる
- 4年買い換えと比べて、高くても数万円程度の差にしかならない
- 4年買い換えよりも負担が小さくなる可能性もゼロではない
- 2年買い換えよりも4年トータルの負担額が小さくなる可能性が高い
- 2年後の機種変更の手間がない
- 4年以上でも使えば使うだけ新機種の購入を先延ばせる
スマホの発売から2年経つと、買取額が下がり過ぎていない絶妙なタイミングと言えます。
仮に数万円多くお金を払うことになっても、スマホは毎日使うものだと考えれば、買い換えの価値はありそうです。
長期利用者がスマホを買い換えるタイミング
長期利用者がスマホを買い換えるタイミングは、故障する前です。
内閣府の調査では、約38%の人は故障するまでスマホを使っていました。
4.4年で約4割のスマホは故障していると言い換えられます。
故障してしまうと大切なデータを引き継げない可能性も。
以下のように感じたら、iPhoneをどこで買うか検討して新しい機種に買い替えましょう。
- 明らかに動作がもたつくと感じるようになった
- 最新のOSのアップデートに対応しなくなった
スマホの2年買い換えはもったいないとは言い切れない
スマホを2年で買い換えることは、もったいないとは言い切れません。
- 2年のタイミングなら下取り額が高額
- 4年程度利用する場合と比べても負担額の差が少ない
特に仕事やゲームなどで毎日スマホを使う人は、2年くらいを目処に買い換えましょう。
スマホは「壊れるまで使い倒す」ではなく、余裕をもって買い替えたほうが安全です。