光回線の初期費用を徹底比較！設置工事費・事務手数料の有無まで解説【2025年最新版】

「光回線を契約したいけど、初期費用が高そうで不安…」「工事費って本当に無料なの？」そんな疑問をお持ちの方は少なくありません。

実際、契約事務手数料や工事費、機器レンタル代など、初期にかかる費用は回線ごとに大きな差があります。

さらに、“実質無料”という言葉の裏にあるカラクリや、解約時に請求される残債にも注意が必要です。

このページでは、主要14社の初期費用を比較表付きでわかりやすく整理し、損をしない選び方を徹底解説。

契約前に知っておくべき注意点まで網羅しているので、「どれが自分に合っているのか」を費用面から判断できます。

光回線の初期費用とは？かかる費用の内訳をわかりやすく解説

光回線を契約すると、毎月の月額料金のほかに「初期費用」として数千円〜数万円が発生します。

主に【契約事務手数料】【工事費】【機器レンタル費】【初月のオプション代】などが該当し、事業者や契約方法によって金額や支払いタイミングが異なります。

特に工事費はキャンペーン適用で実質無料になるケースが多く、その“カラクリ”を理解しておくことが重要です。

ここでは、初期費用の内訳を1つずつ解説します。

項目	内容	相場の目安
契約事務手数料	契約時に一度だけ発生する事務処理費用	3,300円前後
工事費	開通に必要な工事の費用	16,500〜44,000円
機器レンタル費	ONUやルーターの月額料金（初月に請求）	0〜550円程度
オプション料金	初月に自動付帯される場合がある	数百円〜

契約事務手数料とは？いつ・いくらかかる？

契約事務手数料は、回線を新規で申し込んだ際に一度だけ発生する費用です。

光回線の事業者や代理店によって若干の差がありますが、相場は3,300円（税込）が一般的。

初月の利用料金と一緒に請求されるケースが多く、キャンペーン等で無料になることは基本的にありません。

なお、同じフレッツ回線系での乗り換えでも、新たな契約として扱われる場合は基本的に事務手数料がかかる点に注意しましょう。

項目	内容
発生タイミング	契約時（初月の料金と合算される）
相場	約3,300円（税込）
割引の有無	基本的に割引なし（キャッシュバックで補填する場合あり）
注意点	転用・事業者変更でも発生することがある

派遣工事費・無派遣工事費の違いと金額相場

光回線の開通には、「派遣工事」と「無派遣工事」のどちらかが行われます。

派遣工事は作業員が現地を訪れて配線や機器の設置を行うため、費用は16,500円〜44,000円程度と高額です。

一方、既に設備が整っている物件などでは工事担当者の訪問が不要な「無派遣工事」となり、費用も数千円で済みます。

集合住宅では無派遣工事になるケースが多く、開通スピードも早い傾向にあります。

項目	派遣工事	無派遣工事
内容	作業員が訪問し配線・設定を実施	現地作業不要、遠隔で開通
費用相場	16,500〜44,000円	2,200〜3,300円程度
開通までの期間	約1〜3週間	最短数日で開通
主な対象	戸建て・設備未整備の集合住宅	設備整備済のマンション等

工事費の支払い方法｜分割払いと一括払いの違い

光回線の工事費は一括払いのほか、24回や36回などの分割払いで請求されることが多いです。

実質無料キャンペーンを適用する場合、分割払いが前提で、毎月の工事費と同額が割引される仕組みになっています。

途中解約すると割引が止まり、残りの工事費が請求されるため注意が必要です。

一括払いは割引の対象外になることもあり、契約時に支払い方法の選択肢を必ず確認しましょう。

支払い方法	特徴	注意点
一括払い	契約初期に全額支払い	割引キャンペーンが適用されない場合あり
分割払い	月額料金と一緒に支払う	途中解約で残債が発生するリスクあり
実質無料	分割払い額と同額を割引	解約時は割引が打ち切られ残債発生

その他にかかる初期費用（機器レンタル・オプションなど）

光回線の契約時には、工事費や事務手数料以外にも「機器レンタル費用」や「オプションサービス料」が発生することがあります。

ONUや無線ルーターのレンタルは無料の事業者もありますが、月額500円程度がかかる場合も。

さらに、初月にセキュリティソフトや動画サービスなどのオプションが自動付帯されており、意図せず課金されるケースもあるため、申し込み後の明細は必ず確認しましょう。

項目	内容	費用目安
機器レンタル費	ONUやルーターの使用料	0〜550円/月
オプション費	セキュリティ・動画など	500〜1,000円/月
自動付帯	一部サービスで初月無料→課金へ	多くの代理店で見られる
対策	契約後に不要なものは即解約	初月の請求書確認が必須

主要光回線14社の初期費用・設置費用比較【2025年最新版】

光回線を契約する際に気になるのが「初期費用」。

工事費・契約事務手数料・機器レンタル代など、契約時にかかるコストは回線ごとに大きな差があります。

特に工事費の「実質無料」には注意が必要で、月額割引で相殺するタイプが多く、途中解約時に残債が発生するケースも少なくありません。

ここでは、主要14社の初期費用を一覧表にまとめ、各社の特徴とコスパの違いをわかりやすく比較します。

どこが自分に合った回線か、費用面から見極めましょう。

GMOとくとくBB光の初期費用まとめ

GMOとくとくBB光は、フレッツ光回線を利用したプロバイダ一体型の光コラボで、工事費実質無料キャンペーンが標準適用されるのが大きな特徴です。

通常の工事費は最大26,400円（戸建て）かかりますが、24回〜36回の分割払い＋同額割引で実質0円となります。

契約事務手数料は3,300円で、初月に一括請求。

機器レンタル料は不要ですが、不要なオプションが初期で付帯される場合があるため、明細確認を忘れずにしましょう。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	最大26,400円（実質無料キャンペーンあり）
工事費の支払い	24〜36回分割＋同額割引で実質0円
機器レンタル料	0円（Wi-Fiルーター無料）
オプション加入	初期付帯あり（解約可）
解約時の注意点	割引途中解約で残債発生あり

GMOとくとくBB光の詳細をチェック

ドコモ光（GMOとくとくBB）の初期費用まとめ

ドコモ光（GMOとくとくBB）は、フレッツ光回線を利用した光コラボで、工事費実質無料特典があります。

通常の開通工事費は戸建てで19,800円、マンションで16,500円ですが、これらの料金が毎月分割されることで実質無料で利用可能です。

契約事務手数料は3,300円で、Wi-FiルーターはGMOから高性能モデルが無料レンタルされるのも魅力です。

なお、ドコモスマホとセットで割引が効く「ドコモ光セット割」対象である点も、費用対効果を高めるポイントです。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	戸建て：19,800円／マンション：16,500円
工事費割引	実質無料
機器レンタル料	0円（高性能Wi-Fiルーター無料）
オプション加入	任意（キャッシュバック条件に関わる場合あり）
特徴	ドコモスマホとのセット割あり

ドコモ光の詳細をチェック

ソフトバンク光（エヌズカンパニー）の初期費用まとめ

ソフトバンク光を正規代理店のエヌズカンパニー経由で申し込むと、工事費26,400円が実質無料になる特典が適用され、初期費用を大幅に抑えることが可能です。

さらに高額キャッシュバックも併用できるため、実質負担は非常に軽くなります。

契約事務手数料は3,300円で、Wi-Fiルーターは自前で用意する必要があります。

工事費の無料特典は分割回数を選べますが、途中解約で残債が発生する点には要注意です。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	26,400円（実質無料キャンペーンあり）
工事費の支払い	36回分割＋同額割引で実質0円（分割回数は選べます）
キャッシュバック	最大40,000円
機器レンタル料	原則なし（ルーターは自己手配）
注意点	解約時に工事費の残債が残る可能性あり

ソフトバンク光の詳細をチェック

auひかり（NNコミュニケーションズ）の初期費用まとめ

auひかりは、代理店NNコミュニケーションズから申し込むことで、実質工事費無料＋高額キャッシュバックの両取りが可能です。

通常の工事費は戸建てで41,250円、マンションで33,000円とやや高めですが、分割支払いに対して毎月同額割引が入り、最終的な実質負担は0円になります。

契約事務手数料は3,300円。

さらにNNコミュニケーションズでは条件なしで最大147,000円のキャッシュバックがもらえるプランもあり、費用面での満足度は非常に高いです。

ただし、途中解約で残債が発生する点は事前に確認しておきましょう。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	戸建て：41,250円／マンション：33,000円
工事費の支払い	分割払い＋月額割引で実質無料
キャッシュバック	最大147,000円
機器レンタル料	ホームゲートウェイ等は無料提供あり
注意点	割引適用中に解約すると残債発生の可能性あり

auひかりの詳細をチェック

ビッグローブ光の初期費用まとめ

ビッグローブ光は、フレッツ回線を利用した光コラボの中でもコストと品質のバランスが良い回線として知られています。

初期費用としては、契約事務手数料が3,300円、工事費は戸建てが19,800円、マンションが16,500円。

工事費は実質無料キャンペーンが適用され、回線工事費分が割引となります。

さらに、キャッシュバックも用意されており、総コストを抑えられる仕組みです。

ルーターはキャンペーン適用で最大1年間無料レンタルが可能。

長期利用前提なら特にコスパ◎です。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	戸建て：19,800円／マンション：16,500円
工事費の支払い	分割払い＋キャンペーンで実質無料可
キャッシュバック	最大90,000円（条件あり）
機器レンタル料	最大12ヶ月無料（Wi-Fiルーター）
注意点	実質無料は長期利用が前提／途中解約時は残債に注意

 ビッグローブ光の詳細をチェック

NURO光の初期費用まとめ

NURO光は、独自回線による高速通信が魅力の光回線で、初期費用は他社よりやや高めですが、キャンペーンを活用すれば実質無料も可能です。

標準工事費は44,000円ですが、分割支払いと同額の割引が適用されるため、長期利用であれば実質0円になります。

契約事務手数料は3,300円で、こちらは初月に請求されます。

また、開通工事が2回必要（宅内・屋外）な点も他社と異なる特徴。

開通までの期間がやや長めになるため、早く使いたい人は要注意です。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	44,000円（標準）
工事費の支払い	分割＋同額割引で実質無料
キャッシュバック	最大60,000円
開通までの期間	約3週間〜1ヶ月（工事2回あり）
注意点	途中解約で残債が発生／工事予約が混み合いやすい

NURO光の詳細をチェック

楽天ひかりの初期費用まとめ

楽天ひかりは、楽天モバイルユーザーであれば最大6ヶ月間月額料金無料キャンペーンが適用されることが最大の魅力。

標準の工事費は戸建て・マンションともに最大19,800円です。

契約事務手数料は1,980円と、他社と比べてやや安め。

Wi-Fiルーターの無料レンタルはないため、自前での用意が必要です。

注意点としては、楽天モバイル契約がキャンペーン適用の条件になっている点。

コスパ重視の人には最適な選択肢といえます。

項目	内容
契約事務手数料	1,980円（税込）
工事費	最大19,800円（戸建て・マンション共通）
工事費の支払い	分割 or 一括
キャンペーン	楽天モバイル契約者は最大6ヶ月間月額料金無料
機器レンタル料	なし（ルーター自前推奨）
注意点	楽天モバイル契約が前提／ルーター購入コストが必要

楽天ひかりの詳細をチェック

eo光の初期費用まとめ

関西電力グループが提供するeo光は、関西圏で高いシェアを誇る光回線サービスです。

初期費用は契約事務手数料が3,300円、工事費は通常29,700円かかりますが、新規契約であれば工事費実質無料キャンペーンが常時適用されるのが大きな魅力。

また、月額料金も12ヶ月間割引される「eo暮らしスタート割」により、初年度の負担はかなり軽減されます。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	通常29,700円（実質無料キャンペーンあり）
工事費の支払い	分割＋同額割引で実質0円
割引特典	eo暮らしスタート割（12ヶ月月額割引）
機器レンタル	レンタルあり（参考：eo光公式サイト）
注意点	解約時に工事費残債が残る場合あり（途中解約時）

eo光の詳細をチェック

コミュファ光の初期費用まとめ

中部電力グループが提供するコミュファ光は、愛知・岐阜・三重など中部圏で人気の高い光回線です。

契約時にかかる初期費用は、契約事務手数料770円と、開通工事費27,500円。

ただし、多くの場合で工事費実質無料キャンペーンが適用され、さらに月額割引やキャッシュバックも併用可能です。

他社違約金の全額補填キャンペーンもあるため、乗り換えを前提とするユーザーにとって非常に優れた選択肢といえます。

項目	内容
契約事務手数料	770円（税込）と比較的安価
工事費	27,500円（実質無料キャンペーンあり）
工事費の支払い	分割払い＋同額割引で実質0円
割引特典	他社違約金全額補填／月額割引あり
機器レンタル料	0円（ホームゲートウェイ無料）
注意点	解約時に残債が発生する可能性あり／東海エリア限定提供

コミュファ光の詳細をチェック

enひかりの初期費用まとめ

enひかりは、月額料金が非常に安く、最低限のコストで始めたいユーザーに人気の光コラボです。

初期費用は、契約事務手数料が3,300円、工事費はフレッツ光の回線状況に応じて最大16,500円。

ただし、派遣工事が不要な場合は工事費も抑えられます。

特徴的なのは、不要なオプション契約や複雑なキャンペーンが一切ない点。

キャッシュバックや割引特典がない代わりに、初期費用と月額料金の明瞭さが強みです。

解約金も無料なので、将来的なコスト面でも安心して利用できます。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	最大16,500円（状況により変動）
工事費の支払い	一括または分割（回数選択可能）
キャンペーン	基本的になし（価格のシンプルさを重視）
機器レンタル料	なし（ルーターは自前）
注意点	特典がない代わりに価格が安定／解約金なし

enひかりの詳細をチェック

エキサイトMEC光の初期費用まとめ

エキサイトMEC光は、月額料金が安く、長期的にコスパ重視のユーザーに適した光コラボです。

契約事務手数料は最大2,200円、工事費は最大22,000円（建物の回線状況による）ですが、不定期で工事費実質無料キャンペーンが実施されていることもあり、契約タイミング次第でお得に始められます。

また、契約期間の縛りや違約金がなく、オプションも不要な完全シンプル設計。

「本当に必要なものだけにお金を払いたい」ユーザーに非常に相性の良いサービスといえます。

項目	内容
契約事務手数料	最大2,200円（税込）
工事費	最大22,000円（状況によっては不要）
工事費の支払い	一括または分割（選択可能）
キャンペーン	工事費実質無料キャンペーンあり（時期限定）
機器レンタル料	なし（ルーターは自前）
注意点	契約縛りなし＝割引特典も控えめ／内容を都度確認すべき

エキサイトMEC光の詳細をチェック

@TCOMヒカリの初期費用まとめ

@TCOMヒカリは、老舗プロバイダが運営する光コラボで、価格帯を抑えつつ安定感も求めるユーザーに人気です。

初期費用として、契約事務手数料が3,300円、工事費は最大22,000円が発生します。

キャンペーン適用で実質無料になるタイミングもあるため、契約前の確認が重要です。

Wi-Fiルーターの無料レンタルはありませんが、複雑な条件のキャッシュバックが少なく、契約のしやすさが強み。

初めて光回線を使う人にもわかりやすい設計です。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	最大22,000円
工事費の支払い	分割 or 一括（実質無料キャンペーンあり）
キャンペーン	月額割引や工事費実質無料など（時期限定）
機器レンタル料	原則なし（ルーターは自前）
注意点	特典はシンプルだが手厚さ控えめ／申込前に最新情報を確認推奨

@TCOMヒカリの詳細をチェック

GameWith光の初期費用まとめ

GameWith光は、オンラインゲーム向けに通信品質を最適化した光コラボで、「ラグの少なさ」や「安定したPing値」を重視するゲーマーに特化したサービスです。

初期費用は、契約事務手数料が3,300円、工事費は通常16,500円〜19,800円ですが、工事費実質無料キャンペーンが常時用意されており、初期コストを抑えて始められます。

また、IPv6通信に標準対応しており、専用ルーターの無料レンタルも可能。ゲーム用途で費用対効果を重視するユーザーに非常に好相性な選択肢です。

項目	内容
契約事務手数料	最大3,300円（税込）
工事費	最大23,000円（物件により異なる）
工事費の支払い	分割＋同額割引で実質0円（キャンペーン適用）
特徴	ゲーミング向け通信最適化・低Ping設計
機器レンタル料	なし
注意点	通信の品質重視＝価格重視ユーザーには不向きな可能性も

GameWith光の詳細をチェック

hi-hoひかり with gamesの初期費用まとめ

hi-hoひかり with gamesは、ゲームに特化した通信品質チューニングが特徴の光コラボで、特にFPSや格闘ゲームなどリアルタイム性が重要なプレイヤーに支持されています。

初期費用は、契約事務手数料が3,300円、工事費が最大22,000円。

ただし、キャンペーン時期には工事費が実質無料になるプランも登場します。

独自のゲーミングプロファイル（低Pingチューニング）を採用しつつも、全体的に価格は抑えめ。

通信環境の最適化と費用バランスを両立したいゲーマー層にぴったりのサービスです。

項目	内容
契約事務手数料	3,300円（税込）
工事費	最大22,000円（建物状況により変動）
工事費の支払い	分割払い＋割引で実質0円（キャンペーン時）
特徴	ゲーミングプロファイル対応（低Ping設計）
機器レンタル料	原則なし（自前ルーター推奨）
注意点	ゲーミング機能の詳細は事前確認を／キャンペーン適用条件に注意

hi-hoひかり with gamesの詳細をチェック

光回線の初期費用無料キャンペーンの“落とし穴”とは？

多くの光回線では「工事費無料」「初期費用0円」といったキャンペーンが展開されていますが、実際には「実質無料」と「完全無料」の違いや、“条件付き”のケースが多く、注意が必要です。

特に月額割引で相殺する方式が主流で、途中で解約すると“残債”が発生することもあり、想定外の出費につながることも。

ここでは、よくある誤解や契約時に確認すべき注意点を、わかりやすく解説します。

「実質無料」と「完全無料」の違いを理解しよう

光回線のキャンペーンには「実質無料」と「完全無料」の2種類があります。

一見どちらも費用がかからないように見えますが、実質無料は「分割払いの工事費を月額割引で相殺する」仕組みであり、厳密には支払いが発生しています。

一方、完全無料は請求そのものが発生しないため、途中解約の心配もありません。

特に短期利用を検討している人は、「実質無料」に潜む“隠れコスト”を理解しておくことが重要です。

項目	実質無料	完全無料
工事費の請求	あり（分割）	なし
割引の仕組み	月額割引で相殺	工事費自体を0円に
解約時の残債	残る場合あり	なし
注意点	割引終了＝残債発生	条件が少ないが提供は限定的

無料になる条件に注意（申請・オプション加入など）

「工事費無料」のキャンペーンには、適用条件が細かく設定されていることが多く、条件を満たさないと無料特典が適用されないことがあります。

よくある例が「申請が必要」「オプション加入が必須」「特定サイトからの申し込み限定」など。

中には、特典を受け取るために専用フォームからの申請が必要で、期日を過ぎると無効になることもあります。

契約時は、公式サイトや代理店の案内をしっかり確認しましょう。

条件の種類	内容	注意点
オプション加入	セキュリティ・動画など	解約忘れで月額費発生のリスクあり
専用申請が必要	申込後に別途手続き	忘れるとキャンペーン対象外
開通期限の指定	申し込みから○日以内など	引っ越し時期と合わない場合注意
対象窓口限定	特定の代理店・URL限定	他経路だと特典がない可能性あり

途中解約時に残る工事費残債のリスクとは

実質無料の工事費は、多くが24回〜36回の分割払いに対して毎月同額の割引を付ける形式です。

このため、途中で解約すると「まだ支払っていない工事費の残り」が一括で請求されるケースが大半です。

引っ越し・転勤・回線トラブルなどで早期解約せざるを得ない場合、「無料と思っていたのに1〜2万円の請求が来る」こともあります。

長期利用前提でなければ、“完全無料”や解約金がない回線を選ぶのが安心です。

項目	内容
割引形式	分割工事費 − 月額割引で相殺
解約時の扱い	割引終了 → 工事費残債一括請求
例：36回払いで12ヶ月で解約	残24回分 × 月額＝残債が発生
対策	完全無料 or 解約金・残債なし回線を選ぶ

光回線の初期費用で損しないための3つのチェックポイント

「初期費用が無料だからお得」と感じても、その内訳や条件を深く確認しないと、かえって高くつくケースもあります。

特に“実質無料”の工事費やキャンペーンには、解約条件や申請手続きなど、見落としやすいポイントが複数あるのが実情です。

このセクションでは、光回線の初期費用で後悔しないために、契約前に押さえておきたい3つの視点を具体的に解説します。

キャンペーン条件と解約条件を事前に確認する

多くの光回線キャンペーンには、適用条件が細かく設定されており、それを満たさないと「無料」のはずが有料になることもあります。

たとえば「○ヶ月以上の継続利用」や「オプション加入」、さらには「Webからの申し込み限定」など。

また、解約時に残債や違約金が発生する条件も重要なチェックポイントです。

申し込み前には必ず、キャンペーンページの“※”や“細則”までしっかり読み込んでおきましょう。

チェック項目	内容	見落としやすいポイント
適用条件	継続利用・オプション加入など	特典対象期間を過ぎると無効になる
申請方法	別ページや専用フォーム必要なことも	忘れると特典自体が無効化される
解約条件	最低利用期間・違約金・残債	実質無料の工事費は特に注意が必要

短期間の利用予定なら実質無料は避けるべき？

転勤や引っ越しが多い人、一定期間だけの利用を検討している人にとって、実質無料の工事費プランはリスクがあります。

というのも、工事費は36回など長期分割払いが前提で、早期解約すると「割引が終了→残債一括請求」という流れになるためです。

数ヶ月〜1年程度の利用を予定している場合は、最初から完全無料の工事費プランか、残債や解約金がかからない回線を選ぶのが賢明です。

利用予定期間	選ぶべきプラン	理由
長期（2年以上）	実質無料プラン	毎月の割引で工事費が相殺される
短期（〜1年）	完全無料 or 解約金なし回線	途中解約時の残債リスクを回避できる
中期（1〜2年）	割引と残債のバランス確認が重要	解約時の請求額を事前に試算すべき

月額料金との総額で判断するのが鉄則

「初期費用が安い」だけで光回線を選ぶと、毎月の基本料金が割高で結果的に損をするケースもあります。

たとえば、初期費用が実質無料でも月額が6,000円以上だと、年間で7万円超になることも。

大事なのは、初期費用＋月額料金×利用月数＝トータルコストで判断することです。

特に格安系（enひかり・エキサイトMEC光など）は総額でみるとお得なこともあるため、1〜2年スパンで費用比較する視点が重要です。

比較項目	内容	注意点
初期費用	工事費＋事務手数料など	無料でも“途中解約で残債”に注意
月額料金	戸建て5,500円〜／マンション4,000円〜	契約期間中の合計額に注目
総額	初期費用＋（月額×利用期間）	最低1年分を比較対象にすると◎

光回線の初期費用に関するよくある質問（FAQ）

光回線の契約にあたって「初期費用は実際いつ払うの？」「どんな工事が必要？」「開通までにどれくらいかかる？」といった疑問を持つ方は多いです。

見えにくいコストやスケジュール感を事前に把握することで、無駄な出費や契約トラブルを防ぐことができます。

このセクションでは、よくある5つの質問に対し、わかりやすく実用的な形で回答します。

工事費はいつ・どのように請求される？

光回線の工事費は、「契約後すぐに一括」または「月額料金と合わせて分割」で請求されるのが一般的です。

多くの事業者では、開通月の請求と一緒に第1回目の支払いが始まり、分割回数は24～36回が主流。

実質無料キャンペーンが適用されている場合も、毎月の工事費が表示されるものの、同額の割引で相殺される形式が多いです。

請求タイミングは事業者によって異なるため、明細で初月の内訳をしっかり確認しましょう。

項目	内容
請求開始	開通月 or 翌月から
支払い方法	一括 or 分割（24〜36回）
実質無料の場合	工事費＝割引額で実質0円
注意点	割引は解約すると終了／残債に注意

派遣工事と無派遣工事の違いは？

派遣工事と無派遣工事は、光回線の開通工事の形式を示すもので、作業員が訪問するか否かで費用と手間が変わります。

集合住宅やフレッツ回線の転用・事業者変更の場合は、無派遣工事になるケースが多く、初期費用が安く済む傾向にあります。

比較項目	派遣工事	無派遣工事
作業内容	作業員が訪問し配線作業	遠隔で開通・機器送付のみ
工事費の相場	15,000〜40,000円	2,000〜3,300円前後
開通日数	1〜3週間	数日〜1週間
対象例	戸建て／設備未整備物件	集合住宅／転用・変更時

開通までにどれくらいの期間がかかる？

光回線の開通までにかかる期間は、平均で2〜3週間前後です。

派遣工事が必要な場合は工事日程の予約が必要になり、繁忙期（3月・4月など）は1ヶ月以上待たされることもあります。

無派遣工事や転用・事業者変更の場合は、1週間以内に開通するケースも多く、時間を優先するならこの方式を選ぶのが賢明です。

引っ越しと同時に開通させたい場合は、余裕を持って2〜3週間前には申し込むことが推奨されます。

条件	開通までの目安
派遣工事あり	約2〜4週間（混雑時は1ヶ月以上）
無派遣工事	約3〜7日程度
転用・事業者変更	最短3日〜1週間程度
おすすめ時期	閑散期（5月〜2月上旬）が狙い目

集合住宅は工事費が安くなるって本当？

はい、集合住宅（特にマンションタイプ）は派遣工事が不要なケースが多く、結果的に工事費が安くなることがあります。

すでに光回線の配線が建物内に引かれていれば、宅内への接続だけで済み、無派遣工事扱いとなる場合も。

これにより、数千円程度で済むか、キャンペーン適用で完全無料になるケースもあります。

ただし、一部の古い建物では設備未整備のため、戸建てと同等の費用がかかることもあるので事前確認が必須です。

項目	内容
工事方式	無派遣工事になる可能性が高い
工事費	0〜3,300円前後が一般的
対象	光配線方式／VDSL方式の設備がある集合住宅
注意点	設備が古いと派遣工事＋高額費用になることも

申し込み前に確認すべき注意点は？

光回線の申し込み前には、「工事が本当に必要か」「どのキャンペーンが適用されるか」「いつから使えるか」といった初期費用や開通までのスケジュール面を必ず確認する必要があります。

また、工事ができない建物や、管理会社の許可が必要なケースもあるため、集合住宅にお住まいの方は“工事の可否”を事前に物件側に確認しておきましょう。

その他、キャンペーン条件・オプションの自動付帯も見落とさないよう注意が必要です。

チェック項目	内容
工事の必要性	設備状況によっては不要の場合も
開通までの期間	時期や工事形態で異なる
管理会社の許可	集合住宅では必須になるケースも
キャンペーン適用条件	オプション加入や専用申請などの有無