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【法人向けコラム】docomo(ドコモ)の3G回線終了発表と、マイグレーションにおける3つの要点について
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NTTdocomo(ドコモ)の3G回線が2025年度末(2026年3月末)に提供終了することが正式に発表されました。(この記事の執筆時点では報道発表があった直後であり、具体的な措置・移行内容については追って詳細が決定していくと思われます。)
現在SIMカードを利用中の法人のお客様で、「回線が3G回線である」または「利用のルーター・ゲートウェイが3G専用である」場合においては、ついに具体的な4G(LTE)へのリプレース/マイグレーションを検討するタイミングが来たといえます。
幸いにしてまだ7年近くの猶予がありますので、(システム規模によりますが)現時点から着手すれば十分な期間をかけてマイグレーション後の要件を考慮することが可能です。
マイグレーションに必要な要素を大まかに分類すると、以下の3点が挙げられます。
スイッチング(切り替え)のコストがいくらかを検討する
⇒3Gを4G(LTE)に切り替える場合、月額料金は1回線あたりいくら上がるか?初期費用はかかるか?⇒機器を3G専用のものから4G(LTE) 対応にした場合は?
⇒LoRaなどLPWA規格への検討?⇒その場合の導入コストは?機器の設定は誰がするか?設置工事は?- など、事前に検討しあらかじめ予算を確保しておく必要があるでしょう。
安定性を検証する
⇒仮に 4G(LTE) に変更した場合に正常動作するか?3Gでつながっている場所で、 4G(LTE) でもつながるか?(※3Gと 4G(LTE) は、一部サービスエリアが異なる場合があります)
⇒4G(LTE) に変更したことで発生する不具合は事前に検証できそうか?- など、技術的な問題を事前にクリアしておく必要があるでしょう。スケジュールを考える
⇒上記2つをクリアしていつまでに実行できるか?⇒プロジェクトマネージャーは誰が? 社内でプロジェクトチームを組成?外注?
⇒スケジュールは失敗した時の戻し作業が考慮されているか?など、機器や設置場所の件数が多い場合は回線・部材の調達・配備に時間がかかることもあるためリードタイムは余裕をもって準備した方が望ましいでしょう。もちろんこれら以外にも各社ごとの事情に応じて考慮するポイントはあり、具体的な検討項目は変わってくると思います。しかし、概ね上記の3つをマイグレーション時におけるチェック項目として定めておけば、決裁者とのコンセンサスを取得しつつ慌てず着実にマイグレーションを実行することができるでしょう。
なお当社では3G⇒4G回線の切り替えにかかるコンサルティングや導入支援をおこなっております。
「マイグレーションにあたって困りごとがある」「4GのSIMの見積もりが欲しい」「4G対応の機器を安く買いたい」「マイグレーションの導入コンサルをしてほしい」など、お気軽にご相談ください。